はりと荷重
荷重
荷重とは、外部から力が加わることをいう。
荷重の分類には、
荷重の働く方向、荷重の働く状態に分かれます。
荷重の働く方向による分類
- 引張荷重
- 引き伸ばす力が働く荷重
- 圧縮荷重
- 圧縮する力が働く荷重
- せん断荷重
- はさみ切る力が働く荷重
- 曲げ荷重
- 曲げようとする荷重
- ねじれ荷重
- ねじろうとする荷重
荷重の働く状態による分類
- 静荷重:力の大きさや方向が時間に関係ない一定の荷重
- 動荷重:力の大きさや方向が時間により変化する荷重
静荷重 | - 集中荷重:一点に集中してかかる荷重
- 分布荷重:全体又は一部の範囲にかかる荷重
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動荷重 | - 繰返し荷重:同じ方向の力を周期的に繰り返す荷重
- 衝撃荷重:急激にかかる荷重
- 移動荷重:かかる力が移動する荷重
- 交番荷重:力の方向が繰り返し変わる荷重
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はりと荷重
はり(梁)とは上部からの荷重を支えるために、柱と柱の間に架け渡される水平部材をいう。
はりの種類
とすると
- 片持ちばり
- 一端を固定したはり
- 単純支持ばり
- 単純に両端が支持されたはり
- 固定ばり
- 両端を固定したはり
- 連続ばり
- 3個以上の支点で支えたはり
- 張出ばり
- 支点の外側に荷重がかかるはり
はりのたわみ
はりに大きな力が働くとはり(梁)は変形してたわみが発生します。
たわみの大きさは、
荷重の大きさ・種類・荷重と支点の距離、はりの形状により異なります。
荷重の位置と
支点の距離が短いもの力の作用が小さくなるので、支点の多いはり、固定されたはりのたわみは小さくなります。
つまりはりのたわみが大きいほどもろくなるということになります。