変流器の機能について
出力電圧特性
- 試験電流を0mAから1000mA(1A)まで流した場合、その出力電圧値は、試験電流値に比例して変化すること。
- 変流器に接続される受信機の公称作動電流値を試験電流として流した場合、その出力電圧値の変動範囲は、当該公称作動電流値に対応する設計出力電圧値の75%から125%の範囲内であること。
- 変流器に接続される受信機の「公称作動電流値の42%の試験電流を流した場合、その出力電圧値は、当該公称作動電流値に対応する「設計出力電圧値の52%以下」であること。
電路開閉試験
出力端子に負荷抵抗を接続した状態で
- 警戒電路に変流器の定格電流の150%の電流を流し、
- 警戒電路を1分間に5回開閉した場合
結果:出力電圧値は、接続される受信機の公称作動電流値に対応する設計出力電圧値の52%以下でなければならない。
短絡電流強度試験
出力端子に負荷抵抗を接続し、警戒電路の電源側に過電流遮断機を設けた状態で
- 短絡力率が0.3~0.4までの2500Aの電流を
- 2分間で0.02秒間を2回流した場合
結果:構造・機能に異常を生じないこと。
過漏電試験
- 変流器は1の電線を変流器に取り付け定格電圧の20%の電流を5分間流した場合
結果:構造・機能に異常を生じないこと。
老化試験
結果:構造・機能に異常を生じないこと。
試験ではこう出る
「変流器は65℃の温度の空気中に30日間放置した場合、構造又は機能に異常を生じないものでなければならない。」
防水試験(屋外型変流器のみ)
- 65℃の清水と0℃の塩化ナトリウム飽和水蒸気にそれぞれ15分間浸す操作を2回繰り返した場合
結果:所定の試験に適合し、かつ構造・機能に異常を生じないこと。。
電圧降下防止試験
警戒電路の電線を当該変流器に貫通させるものを除く
結果:電圧降下は0.5V以下であること。
試験ではこう出る
変流器(警戒電路の電線をその変流器に貫通させるものを除く)は、警戒電路に定格電流を流した場合、その警戒電路の電圧降下として、規格省令上0.5V以下と定められている。