警戒区域
警戒区域とは
一定規模の防火対象物ではその建物の中を細かく区画に分けて警戒します。
火災発生時は、そのどの区画内で火災が発生したかを知らせることで、効果的に消火・避難活動を行うことができます。その区画のことを、警戒区域と呼びます。
警戒区域の定義
火災が発生した区域を他の区域と区別して識別することができる最小単位の区域とされています。
警戒区域を設定する際の基準
- 2以上の階にわたらないこと
- 一つの警戒区域の面積は600m2以下とすること。
- 警戒区域の一辺の長さは50m以下とすること。(ただし、光電式分離型感知器(煙感知器)を設置する場合は100m以下とすることができる。)
- 主要な出入口から内部を見通せる場合は、1000m2以下とすることができる。
- 一つの警戒区域の面積が500m2以下なら2の階にわたることができる。
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- 地階が1階のみの場合の階段は、地上部分と同一警戒区域とすることができる。
- 地階が2階以上の場合の階段は、地階部分と地上部分は別の警戒区域とする。
- 超高層ビルなどでは、階段・エレベーター部分は45mごとに区切って警戒区域を分ける。
- 階段やエレベーターの昇降路、リネンシュート、パイプダクトなどは構造的に階ごとに、警戒区域を分けることが困難なため、原則としてその上部に煙感知器を設置する。
この場合水平距離で50m以下の範囲にあれば同一の警戒区域とすることができる。