電気工事に使用する配線
自動報知設備の工事では電線の使い分けが重要なポイントになります。
耐火配線にしなければならない配線
- 非常電源から受信機までの配線
- 受信機から中継器までの配線
耐熱配線にしなければならない配線
- 受信機から地区音響装置までの配線
- 受信機から消防用設備等の操作回路までの配線
- 受信機からアナログ式の感知器までの配線
- 中継器からアナログ式の感知器までの配線
主な耐熱配線
- 600V2種ビニル絶縁電線
- CDケーブル
- クロロプレン外装電線
- EPゴム絶縁電線
- シリコンゴム絶縁電線
- 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
- 鉛被ケーブル
- アルミ被ケーブル
- EPゴム絶縁電線
耐火配線と耐熱配線の施工方法
耐火配線
- 600V2種ビニル絶縁電線(HIV)相当の電線を使用し、電線を金属管などに入れて、耐火構造の主要構造部に埋設する。
- Mlケーブル又は基準に適合する耐火電線を使用した露出配線(ケーブル工事)とする。
耐熱配線
- 600V2種ビニル絶縁電線(HIV)相当の電線を使用し、電線を金属管工事などで施工する。埋設は不要である。
- 基準に適合する耐熱電線を使用した露出配線(ケーブル工事)とする。
電線の接続法
- 電線の電気抵抗を増加させないこと。
- 電線相互を接続する場合は、引っ張り強さを20%以上減少させない。
- 接続部分は、接続管などの電線接続器具を用いるか、ろう付け(半田付け)すること。
- 接続部分を電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分絶縁する。